体につく脂肪は大きく皮下脂肪と内臓脂肪に分かれ、つく場所や見た目、落ちやすさ、健康への影響が異なります。
皮下脂肪と内臓脂肪どちらがつきやすく、どちらが落ちやすいかには、食事や運動だけでなく、生まれ持った体質や遺伝的な傾向が関係していることもあります。
この記事では、皮下脂肪と内臓脂肪の違いや見分け方を整理しながら、遺伝子検査で脂肪タイプを知ると、食事・運動・健康管理の何を優先して見直しやすくなるのかを解説します。
皮下脂肪と内臓脂肪の違いとは?
体脂肪は一括りにされがちですが、その実態は「皮下脂肪」と「内臓脂肪」という2つの異なる組織で構成されています。
皮下脂肪と内臓脂肪を見分ける目安
皮下脂肪は皮膚のすぐ下につき、二の腕やお尻、太もも、下腹部などにたまりやすい脂肪です。一方、内臓脂肪は胃や腸などの内臓まわりにつき、お腹が前に出て見えても手ではつまみにくい特徴があります。
| 比較項目 | 皮下脂肪 | 内臓脂肪 |
|---|---|---|
| つく場所 | 皮膚のすぐ下にある皮下組織 | 胃や腸など、内臓のまわり |
| 柔らかさ・触り方 | 柔らかく、手でつまみやすい | お腹が出ていても、つまみにくい |
| 体型の呼ばれ方 | 洋なし型 | りんご型 |
皮下脂肪と内臓脂肪は役割が違う
▶皮下脂肪は体を守るクッションの役割もある
皮下脂肪の特徴は、エネルギーを蓄えるだけでなく、衝撃や寒さから体を守る「クッション・断熱材」の役割があります。増減がゆるやかで、食事や運動を見直しても見た目の変化が表れるまで時間がかかるため、「落ちにくい脂肪」といわれます。つまり、皮下脂肪は内臓脂肪に比べて落としにくい傾向があります。本来は体に必要な組織ですが、増えすぎると膝や腰の関節への物理的な負担や体型の悩みにつながります。
▶内臓脂肪はエネルギーとして使われやすい一方、増えすぎには注意が必要
内臓脂肪の特徴は、血管の近くにあり、蓄えたエネルギーを素早く放出できる「代謝活性の高い脂肪」です。食べ過ぎるとすぐ増え、運動すると早く減るため“出し入れしやすい脂肪”と言われます。つまり、内臓脂肪は皮下脂肪に比べ、落としやすい脂肪です。ただし増えすぎると、糖尿病や高血圧などの生活習慣病リスクを高めます。厚生労働省も注意すべき脂肪としています。
【出典】厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「肥満と健康」
【出典】国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪とは」
遺伝子検査でわかる脂肪関連項目
内臓脂肪・皮下脂肪のつきやすさ・落ちやすさの個人差には、日頃の生活習慣だけでなく、生まれ持った体質や遺伝的な傾向が大きく関係しています。 ここでは、chatGENE遺伝子検査でチェックできる代表的な項目を、その結果を実際の生活にどう活かせるかとあわせて紹介します。
内臓脂肪タイプ or 皮下脂肪タイプ
内臓脂肪と皮下脂肪の付きやすさ(どちらの脂肪タイプに分類されるか)を見ている項目です。脂質代謝や炎症などに関連するLYPLAL1-AS1遺伝子を調べることで、内臓脂肪と皮下脂肪どちらの脂肪が中心になりやすいかという遺伝的傾向がわかります。
▶内臓脂肪タイプなら
内臓脂肪は健康リスクと関連しやすい脂肪です。 内臓脂肪は血糖値や血圧、中性脂肪に悪影響を及ぼしやすく、増えすぎると糖尿病や高血圧などの生活習慣病、さらにメタボリックシンドロームを介して心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。 一方で、内臓脂肪はエネルギーの出し入れが活発なため、適正なエネルギー摂取や食物繊維・たんぱく質を意識した食事、ウォーキングや筋トレなどを継続することで減らしやすい脂肪です。 日頃から体重だけでなく、ウエスト周囲径も定期的に確認し、食事・運動・睡眠を含めた生活習慣を見直すことが内臓脂肪対策につながります。
▶皮下脂肪タイプなら
皮下脂肪はゆっくり変化しやすい脂肪です。 皮下脂肪は内臓脂肪ほど生活習慣病との関連は強くありませんが、過剰に蓄積すると肥満につながり、健康への影響が大きくなります。 また、皮下脂肪はエネルギーを蓄えたり体温を保ったりする「長期保管型」の脂肪で、代謝の回転が遅いため、高たんぱくな食事と筋トレを組み合わせながら、適度なエネルギー制限を継続することが効果的です。 見た目の変化には時間がかかるため、短期間で結果を求めず、運動と食事管理を無理なく続けることが着実な改善につながります。
【出典】Front Cardiovasc Med. 2023,10:1187735
【出典】筑波大学 体育系健康推進学「体脂肪分布に影響を与える要因に関する探索的文献研究」
体脂肪率
体脂肪率は、体重のうち脂肪が占める割合のことです。肥満の判定にはBMI(体重と身長のバランス)が使われますが、体脂肪率は「見えない脂肪の量」や変化を知るために欠かせない項目です。 FTO遺伝子やMC4R遺伝子などを調べることで、体脂肪が高くなりやすい遺伝的傾向がわかります。 体質に合わせて日常の活動量を増やし、筋力トレーニングや有酸素運動を習慣化するとともに、同じ条件で定期的に体脂肪率を測定することが、効果的な体重管理につながります。
中性脂肪レベル
血液中の中性脂肪レベル(多すぎると血管や膵臓に負担をかけるリスク)を見ている項目です。 脂質代謝に関わるLPL遺伝子やGCKR遺伝子などを調べることで、同じ食生活でも中性脂肪が上がりやすいか、あるいは改善しやすいかといった遺伝的傾向がわかります。 体質に合わせて、糖質やアルコールの摂り過ぎを控え、青魚に含まれるEPA・DHAを積極的に取り入れるとともに、日常的な運動を続けることが、中性脂肪のコントロールにつながります。
ご利用者さまの声
痩せにくいが有酸素運動が中性脂肪に効果的と結果が出たので、こまめに有酸素運動を取り入れるようにしたり、脂質の摂取量が多いと結果が出たので脂質を減らすよう心がけている。
出典:2026年7月実施 ユーザー様満足度アンケート
脂質を好み、脂質で太りやすいと知ったので脂質の過剰摂取にならないように気をつけています。また、体の仕組みについて勉強して脂質代謝から糖代謝に移行できるように、食生活や運動を心がけて頑張っています。
出典:2026年7月実施 ユーザー様満足度アンケート
脂質を控えて、日々の買い物や、出かけた際は、こまめに歩いたり階段を使い、日頃の運動量を生活の中でも消費するようになりました。甥っ子とポケモンGOを始め、ウォーキングも取り入れて過ごしています。
出典:2026年7月実施 ユーザー様満足度アンケート
よくある質問(FAQ)
- Q. 皮下脂肪と内臓脂肪はどう見分けますか?
- A. 自分がどちらのタイプかは、「触ってつまめるか」と「腹囲(ウエスト)」で見分けることができます。
●触ってつまめるか:つまめる柔らかい脂肪は「皮下脂肪」、つまめないのにお腹が前に突き出るのは「内臓脂肪」の可能性が高くなります。
●腹囲:厚生労働省などの基準では、男性85cm・女性90cm以上が内臓脂肪型肥満の目安です。
脂肪のつきやすさには遺伝的な体質も関係しています。自分に合ったダイエットや健康管理のために、遺伝子検査で体質を確認してみましょう。 - Q. 皮下脂肪と内臓脂肪はどっちがやばい?
- A. 健康リスクという観点では、糖尿病・高血圧・心血管疾患などと強く結びつく「内臓脂肪型肥満」のほうが“やばい脂肪”とされています。一方で、皮下脂肪も過剰になると体重増加や関節への負担などを通じて健康に悪影響を及ぼす可能性があり、どちらも“増やしすぎない”ことが大切です。
- Q. 遺伝子検査はどうやって受けるの?
- A. chatGENE遺伝子検査は、唾液のみで検査可能です。自宅で唾液を採取してポストに投函するだけで、結果はスマートフォンやPCからいつでも確認できます。
まとめ
皮下脂肪(つまめる脂肪)と内臓脂肪(ぽっこりお腹)は、健康リスクや落ちやすさが異なる「別物の脂肪」です。そして、同じ生活をしていても太り方に個人差が出るのは、生まれ持った体質や遺伝が大きく関係しているからです。
遺伝子検査を活用すれば、自分が「内臓脂肪がたまりやすいのか」「皮下脂肪が落ちにくいのか」といった“脂肪タイプ”の傾向=太り方のクセを客観的に知ることができます。
体重の数値だけに一喜一憂せず、自分の体質に合った正しいアプローチを選ぶことこそが、焦らず遠回りしないダイエットと健康づくりの確実な第一歩です。