「日焼け止めを塗っているのに、気づくと肌が黒くなっている」「外にいるとすぐ真っ赤になってヒリヒリする」──そんな経験、ありませんか?
実はこの違い、紫外線対策の頑張りだけではなく“体質の違い”が関係しているのかもしれません。
日焼けには、赤くなるタイプと黒くなるタイプがあり、その反応の出方は人によって異なります。
この記事では、日焼けの仕組みと体質差を整理しながら、自分に合う日焼け対策を見つけるヒントをご紹介します。
紫外線で肌が焼ける原因とは
私たちが日常的に浴びている紫外線は、単に肌を黒くするだけでなく、細胞レベルでさまざまな変化を引き起こしています。
紫外線によって起こる日焼けの仕組み
地表に届く紫外線には、主に「UVA(紫外線A波)」と「UVB(紫外線B波)」の2種類があります。
- UVA(浸透力が高い):肌の奥深く(真皮)まで届き、シワやたるみといった「光老化」をじわじわと進行させます。
- UVB(エネルギーが強い):主に肌の表面(表皮)にダメージを与え、急激な炎症(赤み)を引き起こす主因となります。
これらの紫外線が肌に当たると、細胞内のDNAが傷つきます。すると肌は、そのダメージに反応して炎症物質を出したり、メラニンを作るよう指令を出したりします。
【出典】環境省「紫外線環境保護マニュアル(2020年3月改訂版)」
なぜメラニンが増えるのか
「メラニン=シミの天敵」と思われがちですが、本来メラニンは、紫外線から私たちのDNAを守るための「天然の防護壁」の役割を果たしています。
紫外線によってDNAが傷つくと、メラノサイト(色素細胞)が活性化しメラニンが作られます。このメラニンは細胞の核の上に集まることで、紫外線がこれ以上奥へ届かないようブロックします。
この「メラニンをどれだけ作るか」「どの程度のスピードで排出できるか」の個人差が、日焼けのしやすさに関連します。
赤くなる日焼け(サンバーン)と黒くなる日焼け(サンタン)の違い
日焼けには、大きく分けて2つの反応があります。
サンバーンは、紫外線を浴びた数時間後から現れる“赤くヒリヒリする日焼け”で、主に「UVB」が関与します。
UVBは肌表面に炎症を起こし、シミやDNAダメージにも関係します。
UVBを防ぐ指標が「SPF」で、数値が高いほど防御力が高く、最大はSPF50+(日本で販売されている製品)です。
サンタンは、赤みが落ち着いた数日後から現れる“肌が黒くなる日焼け”で、主に「UVA」が関与します。
UVAは肌の奥まで届き、メラニン生成やシワ・たるみなどの光老化にも関係します。
UVAを防ぐ指標が「PA」で、「+」の数が多いほど防御力が高く、最大はPA++++(日本で販売されている製品)です。
紫外線対策しても焼けてしまう理由
「万全に対策しているはずなのに焼ける」という悩みには、物理的な要因と体質的な要因の双方が考えられます。
日焼け止めだけでは防ぎきれない
日焼け止めはとても有効な手段ですが、残念ながら「塗れば100%焼けない」という魔法のアイテムではありません。
環境省のガイドライン等でも、日焼け止めだけに頼るのではなく、帽子・衣類・日陰の利用を組み合わせた「総合的な対策」が推奨されています。
【出典】Journal of Japanese Cosmetic Science Society. 2006,31:439-447
塗り方・タイミング・環境の影響
実際、日常のシーンでは日焼け止めの効果が十分に発揮されていないケースが多々あります。
多くの人は、日焼け止めの説明書で推奨されている塗布量には足りていません。
また、耳、首の後ろ、髪の生え際、手の甲などは、うっかり塗り忘れやすいポイントです。
さらに、以下の要因も挙げられます。
- 汗・摩擦による脱落: 汗をかいたり、服やマスクで擦れたりすることで、日焼け止めは知らないうちに落ちてしまいます。
- 塗り直しの不足: 長時間の外出時は2〜3時間おきの塗り直しが必要ですが、実践できている人はわずかです。
そもそも“焼けやすい体質”の違いがある
もし塗り方が完璧であっても、周囲より焼けやすいと感じるなら、それは遺伝子レベルで「紫外線ダメージを受けやすい体質」なのかもしれません。
- メラニンの生成能力や機能の差
- 傷ついたDNAを修復する力の差
- 炎症の起きやすさ、引きにくさの差
これらの要素は、生まれながらに持っている体質(遺伝子)の差によって決まっている部分が大きいのです。
【出典】Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2018,34:415-422
なぜ同じ紫外線でも「焼け方」に差が出るのか?
焼け方の違いをタイプ別に分類すると、自分に必要なケアが見えてきます。
赤くなりやすい人の特徴
▶炎症が起きやすい体質
紫外線に当たると数時間で真っ赤になり、ヒリヒリした痛みが強く出るのが特徴です。
メラニンによる防御が少ない、あるいはDNA損傷に対する炎症反応が人一倍強く出やすい可能性があります。
黒くなりやすい人の特徴
▶メラニンが出やすい体質
赤みはあまり出ませんが、日焼け後の色がなかなか抜けず、長く残りやすいのが特徴です。
肌を守るためにメラニンを作る能力が旺盛であると考えられます。
焼けた後に差が出る人の特徴
▶ダメージが回復しにくい
一度焼けるとシミやそばかすになりやすく、肌全体にくすみ感が残りやすいのが特徴です。
メラニンの処理能力や、傷ついたDNAを修復する効率がやや低い体質である可能性があります。
自分に合う日焼け対策はどう見つける?
体質によって、紫外線への反応は異なります。
「赤くなりやすい」「黒くなりやすい」といった特徴に合わせて、SPF・PAの選び方や対策方法を変えることが大切です。
赤くも黒くもなりやすい人 ⚫🔴
UVA・UVBのどちらにも反応しやすいタイプです。
赤み・炎症対策と、メラニン対策の両方を意識して、SPF・PAともに高めの日焼け止めを選びましょう。
- 日常使い:SPF30〜50 / PA+++〜++++
- 長時間の外出やレジャー:SPF50+ / PA++++
💡日焼け止めだけに頼らず、帽子・日傘・UVカット衣類などを組み合わせた紫外線対策がおすすめです。
黒くなりやすい人 ⚫
UVAによるサンタンに反応しやすく、シミや色素沈着につながりやすいタイプです。
PA値を意識しながら、日常的なUVA対策を続けることがポイントです。
- 日常使い:SPF20〜30 / PA+++
- 長時間の外出やレジャー:SPF30〜50 / PA++++
💡窓ガラス越しでもUVAは届くため、室内や車内でも油断は禁物です。
UVカット機能のある下地やベースメイクを活用するのもおすすめです。
赤くなりやすい人 🔴
UVBによるサンバーンに反応しやすく、赤みやヒリつきが出やすいタイプです。
炎症を起こさせないことを最優先に、SPF値を意識して選びましょう。
- 日常使い:SPF30〜50 / PA++
- 長時間の外出やレジャー:SPF50+ / PA+++
💡短時間の外出でも赤くなりやすいため、ゴミ出しや洗濯物干しなど、数分の外出でも日焼け止めを習慣化することが大切です。
日焼け反応が出にくい人 ⚪
サンタン・サンバーンのどちらも起こりにくいタイプです。
ただし、肌表面に変化が少なくても、紫外線ダメージが蓄積しないわけではありません。
- 日常使い:SPF20〜30 / PA++
- 長時間の外出やレジャー:SPF30〜50 / PA+++
💡軽い使用感の日焼け止めや、UVカット機能付きのベースメイクを日常使いに取り入れることで、無理なく紫外線対策を続けやすくなります。
遺伝子検査でわかる「日焼け」に関する項目一覧と活かし方
chatGENE遺伝子検査では、複数の遺伝子項目から、あなたの肌が持つ傾向を可視化します。
「日焼けのしやすさの正体」を突き止める有効な手段の一つになります。
日焼け反応に関する遺伝子
▶GRM5遺伝子・FANCA遺伝子・HERC2遺伝子・OCA2遺伝子などサンバーン(赤み)やサンタン(黒さ)の出やすさを左右する遺伝子を調べます。
紫外線を浴びたあとに「赤くなりやすいタイプ」か「黒くなりやすいタイプ」かの目安がわかります。
【出典】Hum Genet. 2019,138:635-647
メラニン生成に関する遺伝子
▶IRF4遺伝子など将来的なシミ・そばかすの色素沈着リスクに関わる遺伝子を調べます。
紫外線を浴びたあとに「シミや色素沈着しやすいタイプかどうか」の目安がわかります。
【出典】PLoS Genetics. 2007,4:e1000074
光老化に関する遺伝子
▶STXBP5L遺伝子・FBXO40遺伝子など紫外線を浴び続けることで老化する「光老化」のリスクに関わる遺伝子を調べます。
紫外線を浴びたあとに「シワ・たるみ・色ムラしやすいかどうか」の目安が分かります。
自然な加齢とは異なり、光老化は紫外線がコラーゲンやエラスチンを破壊することで起こります。
肌の弾力が失われ、深いシワ・たるみ・色ムラへとつながるのが特徴です。
【出典】東邦医学会雑誌 2016,63:36-38
体質を知ると日焼け対策はどう変わる?
自分の遺伝的特徴を知ることは、日々の美容習慣をポジティブに変えてくれます。
やみくもな対策が減る
「SNSで流行っているから」「SPF50なら安心だから」といったやみくもな対策を減らすことができます。
自分にとって足りない部分はどこか、逆にどこを重視すべきかが明確になります。
自分に必要な対策がわかる
「サンバーンリスクが高い体質なら、炎症を出さないための“防御”を徹底する」「サンタンしやすく色が残りやすいなら、“美白・抗酸化ケア”を日常の主軸に置く」
「光老化リスクが高いなら、今のうちから“UVA対策”を強化する」など、自分の体質に合った必要な対策がわかり、効率的に肌を守れるようになります。
将来のダメージを減らせる
紫外線ダメージは年月をかけて蓄積されます。
早いうちに自分の弱点を知り、先回りして対策を打つことで、将来のシミ・シワだけでなく、皮膚がんなどの健康リスクを抑えることにもつながります。
ご利用者さまの声
Fさん遺伝子検査で紫外線ダメージを受けやすいという結果が出ました。
今まで日焼け対策や栄養補給を意識していなかったので、日傘・サングラス・日焼け止めを徹底するようになりました。
ビタミンCやアスタキサンチンを塗ったり飲んだりして、化粧品やサプリも全て見直しました(笑)
【出典】ユーザーインタビュー
今後の病気リスクについて、大変興味深く拝見しました。
皮膚病リスクが高いようで、日焼け止め等は小まめに塗り直し、かかりつけの皮膚科も見つけました。
2025年6月実施 ユーザー様満足度アンケート
紫外線に弱いのでより気をつけるようになりました。
2025年6月実施 ユーザー様満足度アンケート
よくある質問(FAQ)
- Q. 日焼けしやすい人としにくい人の違いは?
- A. 主に、肌内部のメラニンの量や質、炎症の出やすさ、そして傷ついたDNAを修復する力の違いです。
これらには、IRF4遺伝子やHERC2遺伝子といった複数の遺伝子が関わっており、 生まれつきの体質といえます。 - Q. 日焼け止めを塗っているのに焼けるのはなぜ?
- A. 塗る量が足りなかったり、汗や摩擦で落ちてしまったりといった使い方の要因が一つです。
もう一つは、そもそも焼けやすい体質の人は、標準的な対策をしていても、わずかな紫外線で反応が出てしまうためです。 - Q. 赤くなる日焼けと黒くなる日焼け、どちらが危険?
- A. どちらも長期的には肌ダメージにつながるため、一概にどちらが安全・危険ということはありません。
ただし、強い赤み(サンバーン)は炎症とDNA損傷が激しいため特に注意が必要ですし、黒くなる日焼け(サンタン)の繰り返しも、光老化やシミを確実に加速させます。 - Q. 遺伝子検査はどうやって受けるの?
- A.chatGENE遺伝子検査は、唾液で検査ができます。自宅で唾液を採取し、ポストに投函。
結果はスマートフォンやPCで見ることができます。
まとめ
「ちゃんと日焼け対策しているのに、焼けてしまう…」 その悩みは、決してあなたのサボりや努力不足ではありません。
私たちの肌には一人ひとり異なる体質(遺伝子)の違いがあり、日差しへの耐性も、その後の回復力もバラバラなのが当たり前なのです。
日焼け止め、帽子、衣類をどう使い、どんなスキンケアを組み合わせるのが正解なのか自分の体質を知ることで、あなたに合った日焼け対策を手に入れることができます。
今の肌の状態は10年後、20年後の自分の肌にも関わってきます。
あなたの体質にぴったりの方法を、今から一緒に組み立てていきましょう。
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