バリンは必須アミノ酸の一種で、筋肉を強化したり、疲労回復効果があります。それに加えて、食欲不振改善にも効果があると言われており、医薬品として総合アミノ酸製剤に含まれています。ロイシン同様BCAA(分岐鎖アミノ酸)に分類され、レバーや子牛肉などの肉類、脱脂粉乳やプロセスチーズ、落花生に多く含まれています。この検査項目では体内に保有されるバリンの量の遺伝的傾向を見ています。
バリンは、肌のハリを保つ効果があるエラスチンを構成するアミノ酸の主要5種のうちの1種です。人間の皮膚は、大きく分けて、表面から角質層、表皮層、真皮層に分かれており、真皮層の厚さは約2~3mmで、主にコラーゲンとエラスチン、そして水分を保持しているヒアルロン酸などで構成されています。そのなかでバリンを構成要素にもつエラスチンは、肌のハリを保つコラーゲン同士を結び付け、肌を内側から支える役割があります。バリンを含むBCAAは、脳にダメージを与えるアンモニアを無毒化するグルタミン酸を生成し、アンモニアの代謝を促進します。アンモニアが体内に蓄積されると、神経伝達物質の働きが阻害され、脳症などを引き起こしてしまいます。また、アンモニアは細胞の中に入りこみ、エネルギーをつくり出す器官であるミトコンドリアの働きを衰えさせてしまいます。それ故、体内のアンモニアの量が過剰になると、エネルギーがうまくつくり出せず、疲労の蓄積や組織の老化、免疫力の低下を引き起こしてしまいます。