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尿路結石症

尿路結石症とは、腎臓から尿道までの尿の通り道である尿路に結石が生じることをいいます。腎臓でできた結石が尿路に引っかかって痛みなどの症状を引き起こします。結石のできる位置によって、腎臓結石、尿管結石、膀胱結石などと呼ばれます。女性よりも男性が尿路結石症になる可能性が高いとされています。結石が尿路に詰まり、尿を長時間止めると、腎臓内の圧力が上昇し強い痛みが生じます。

症状

尿路結石の症状は、結石の大きさ、尿路閉塞の程度、感染の有無などによって異なります。尿路結石症の特徴的な症状には、脇腹の痛みがあります。 また、腎臓や尿管の尿の流れを結石が妨げることで、深刻な脇腹の痛みや血尿が生じることがあります。また、排尿の欲求や頻度が増加したり、頻尿、残尿感などの排尿に関連する異常症状が現れることもあります。

原因

尿路結石は、尿中のシュウ酸やカルシウムが結晶化することで生じます。尿路結石の発生リスクを高める要因には、水分不足による脱水、カルシウム不足、タンパク質やホウレンソウの食べ過ぎなどが挙げられます。尿路結石が女性に少ないのは、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが関係すると言われており、逆に男性に多いのは男性ホルモンが結石の成分となるシュウ酸を増やすためと言われています。

診断

尿路結石症は、患者の病歴と症状を特定し、結石を識別するための適切な検査方法が必要です。検査方法としては、尿中の成分を調べ、血尿の有無、結晶の有無、細菌の存在などを確認するための尿検査、結石の大きさと位置を特定するための画像検査、感染を示す白血球の上昇の検出や尿酸値・カルシウム値などを確認するための血液検査などがあります。結石と診断された患者は、排出された結石の成分分析が必要になることもあります。

治療

尿路結石の治療は、結石の大きさなどによって異なります。一般的に結石が小さな場合は十分に水分を摂取しつつ、排石促進剤と鎮痛剤などで治療し、自然に排石されるのを待つケースが多いです。大きな結石や症状を引き起こす結石の場合は、体の外から衝撃波を当てることで結石を砕き、自然に排出されるのを待つ方法や、尿道から内視鏡を入れてレーザーで結石を砕いて取り除く方法などがあります。

予防

十分な水分摂取は、尿路結石症の予防のための最も重要な生活習慣です。 食事以外に1日2L以上の水分補給をし、1日尿量を2L以上とすることが推奨されています。特に運動や汗をたくさん流した場合には、普段より多くの水を飲むようにしましょう。また、健康的な食習慣を形成するために塩分が濃い目の食事をしない習慣や過剰な肉の摂取を控え、クエン酸が豊富に含まれた果物であるみかん、レモン、梅、トマトなどを摂取することが推奨されています。

参考文献

  • J Am Soc Nephrol. 2019 May;30(5):855-864.
  • PLoS Genet. 2012;8(3):e1002541.