チロシンはタンパク質を構成するアミノ酸の一つです。チロシンは、神経細胞の興奮や抑制を伝達するアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料となり、うつ状態を改善する効果があると言われています。またチロシンは、代謝や自律神経の調整を行う甲状腺ホルモンや、髪の毛、皮膚の黒色色素であるメラニンの原料となります。この検査項目では、チロシンの濃度についての遺伝的な傾向を見ています。
チロシンという名前はギリシャ語のチーズに由来していると言われています。というのも、チロシンは1846年にドイツ人の科学者によってチーズから発見されました。イタリアを代表するチーズで、「チーズの王様」とも呼ばれる、パルミジャーノ・レッジャーノは、添加物を一切使わずに熟練の職人が手作りをし、専門の検査官の厳しいチェックに合格したものだけが名乗れる高級チーズです。完全に水分を抜いて18か月から36か月、長いものでは5年以上熟成させるため、うま味成分であるアミノ酸が結晶化して白い粒が多くみられますが、これがチロシンの結晶です。食べるとしゃりしゃりとした食感があります。深い風味や香り、凝縮されたうま味成分によって、本場イタリアでも高級品とされています。