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結核

結核は結核菌に感染して発生する感染症です。結核は、感染すると肺、腎臓、神経、骨など、さまざまな組織や臓器で病気を引き起こす可能性がありますが、大部分は肺組織に感染を引き起こす「肺結核」が多いとされています。そのため、一般的に「結核」という言葉は「肺結核」を指す言葉としても使われています。

症状

結核の最も一般的な症状には、3週間以上続く咳、激しい疲労、食欲の喪失、体重減少、微熱などがあります。結核症状はしばしばインフルエンザのような他の病気の症状に似ています。結核は侵襲された臓器によって様々な症状を示し、最も一般的な肺結核の場合、70〜80%程度の患者から咳や喀痰(かくたん)などの症状が現れます。もし腎臓結核であれば血尿や排尿困難など膀胱炎の症状が現れ、結核性脳膜炎であれば頭痛や嘔吐や意識障害などの症状が現れることがあります。

原因

結核菌は主に人同士で空気感染します。結核患者から出てきた微細な唾液や飛沫核によって直接感染しますが、感染しても必ず発症するわけではありません。通常、接触者の30%程度が感染し、感染した人の10%程度が発症すると言われています。残りの90%の感染者は発症することなく生涯健康に過ごします。発症する人々の半分程度は感染後1~2年以内に発症し、残りの半分はその後、免疫力が減少する時期に発症するとされています。

診断

3週間以上続く咳嗽(がいそう)や微熱がある場合は、結核を疑い、診断のための検査を実施します。まず、結核菌の感染の有無を調べるためには、採血と胸部画像検査を実施し、結核が疑われる場合に喀痰塗抹検査(痰を採取して、その中にどのような病的な成分が含まれているかを顕微鏡で観察する検査)および喀痰培養・PCR検査などを通じて結核菌を検出して確定診断します。

治療

結核の治療方法は、薬物治療として抗結核薬を使用します。一部の特殊な場合を除き、抗結核薬を着実に服用するだけで、ほとんどの結核は完治が可能で、現在使用されている抗結核薬も多くの種類があります。このうち効果があり副作用が少なく、優先的に使用する抗結核薬を一次抗結核薬といい、治療後に再発した場合や副作用で一次抗結核薬が使用できない場合に用いる抗結核剤を二次抗結核薬といいます。

予防

結核を予防するにはBCG接種が必要です。結核菌に感染する前にBCG接種をすると、そうでない場合よりも発症率が1/5に減少し、さらに効果は10年以上持続します。生活習慣では手洗いやうがいなどの基本的な感染対策が大切です。

参考文献

  • Nat Genet. 2012 Feb 5;44(3):257-9.
  • Nat Genet. 2010 Sep;42(9):739-741.