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トリプトファン濃度

トリプトファンは、必須アミノ酸の一つで食事から栄養分として摂取しなければならない成分です。ストレスを緩和させる「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを作り出す唯一のアミノ酸です。セロトニンが不足すると、睡眠障害やうつ状態、不安感などを引き起こすと言われています。また、トリプトファンは心身を安定させるセロトニンだけでなく、睡眠を促すメラトニンのもとにもなります。この検査項目ではトリプトファンの濃度についての遺伝的傾向を見ています。

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トリプトファンは牛乳から発見されました。乳製品にトリプトファンが多く含まれていることから、乳製品の摂取は身体だけでなく精神にもポジティブな影響があると言われています。実際、乳製品の摂取による睡眠、抑うつ、健康感に及ぼす影響を調べた研究では、乳製品を多く摂取した人の方が、長い睡眠時間かつ良質な睡眠時間を確保できており、それにより抑うつ症状が低く身体的、精神的な健康感が高かったとされています。十分に寝ているはずなのになんだか寝足りないという人は、牛乳を意識的に飲んでみると良いかもしれません。トリプトファンの適度な摂取は、精神を落ち着かせ不眠やうつ病などの解消を促してくれますが、身体が必要とする以上に摂取してしまうと、体に支障をきたす可能性もあります。実際、トリプトファンの過剰摂取による、肝硬変の患者における肝性脳症のリスクなども報告されています。トリプトファンの摂取目安は体重1kgあたり2mg程度と言われています。サプリメント等で摂取されている方は、過剰摂取にならないよう、食事との組み合わせや用法・容量をしっかり把握して服用することが大切です。

参考文献

  • Nat Genet. 2021 Jan;53(1):54-64.