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シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は、唾液を生産する腺や涙液腺などから生成される水分の量が減少する自己免疫性全身疾患です。この病気を初めて説明したスウェーデン医師ヘンリック・シェーグレンの名にちなんで命名されました。この症候群は女性が男性より9倍ほど多く発生し、特に50歳代の中年女性でよく発生します

症状

シェーグレン症候群の主な症状は、口と目が乾くこととされています。口の中が乾くにつれて、噛んで飲み込んだり話したりするのが難しくなります。そして、目が乾いてかゆみを感じたり、目が充血することもあります。その他の症状としては、唾液腺の腫れ、虫歯、鼻腔や喉の乾燥、疲労感、関節炎などがあります。

原因

シェーグレン症候群は自己免疫疾患で、涙、唾液などを分泌する分泌腺が破壊されることで、疾患が発生しますが、まだこの異常な免疫系反応の原因は明らかになっていません。遺伝的原因、環境的要因、ウイルス感染、ホルモン異常などが関与すると推定されています。

診断

シェーグレン症候群は国際分類基準に基づいて診断され、この基準は臨床症状、眼検査、唾液腺検査、血清内自己抗体検査、組織検査などの項目で構成されます。このうち一定数以上の条件が満たされた場合、シェーグレン症候群と診断します。このほか、正確な診断のために唾液腺組織検査と造影検査、ドライアイの度合いを確認するシルマー検査を行うことがあります。

治療

シェーグレン症候群の症状は多岐にわたり、治療も患者の状態によって異なります。ほとんどの患者はドライアイとドライマウスを示すため、一般的な点眼薬を使用し、水分をこまめに飲む方法で対応します。この他に、薬物療法で乾燥症状を調節するためのピロカルピンや全身症状と関節痛を調節するためにステロイド製剤と非ステロイド性抗炎症剤を使用することがあります。

予防

シェーグレン症候群の原因は明らかにされていないため、明確な予防法はありません。ドライアイがある場合は治療を受けた後に、目薬などを使用して目の乾燥を防ぐことをお勧めします。ドライマウスを軽減するために、水分の摂取を十分に行うことが大切です。またガムを噛むことも口の渇きを解消するためには有効だとされていますが、虫歯予防のためにもシュガーレスのガムがお勧めです。

参考文献

  • Nat Genet. 2013 Nov;45(11):1361-5.