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むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

むずむず脚症候群は、主に寝る前の安静時に、足、手、胴体などに不快な感覚が現れる疾患で、7割程度は睡眠時に周期性四肢運動障害を経験します。かなりの数の患者が入眠困難などの睡眠障害を示し、日中の疲労感と眠気につながります。

症状

足、手、胴などに正確に表現しにくい不快な感覚を訴え、動かないときに不快な感覚が始まり、動くことによって不快感が緩和されます。主に寝る前に足に不快な感覚症状が強く現れ、症状を和らげるために脚を動かすことが、睡眠の妨げになります。これにより日中の疲労感と眠気につながります。睡眠時に周期性四肢運動障害を発症する場合もありますが、睡眠中は自覚症状がないこともあります。

原因

原因は明らかではありませんが、脳のドーパミン系の不均衡が関与していると推測されています。家族内発症をしている症例もあり遺伝的素因がある可能性が指摘されています。妊娠やホルモンの変化、鉄欠乏、腎不全、末梢神経障害もむずむず脚症候群を一時的に悪化させることがあるとされています。

診断

診断には4つの必須要件があり、①足を動かしたい衝動のために不快な感覚があること②その衝動が横になったり座っている状態や動かないときに始まったりひどくなったりすること③夕方から夜に現れたり悪化したりすること④脚の運動によって不快感が消失または改善する、が挙げられます。鉄分、葉酸、腎機能などの血液検査を行い、必要に応じて追加の検査を実施します。

治療

鉄欠乏症や末梢神経障害などの関連疾患がある場合は、関連疾患を治療すると、むずむず脚症候群が大幅に改善する可能性があります。関連疾患がない場合は、生活習慣の改善や薬物による治療を行います。症状の改善が見られない場合は専門家による診察を経て、薬物治療を開始します。代表的な薬物としては、ドーパミン系に作用するパーキンソン病治療薬や、抗てんかん薬、および睡眠障害関連薬が使用されます。

予防

むずむず脚症候群の症状を予防するために、血液生成や神経伝達物質を作るのに必要な鉄分の摂取が推奨されています。肉、魚介類、魚、卵、豆類などの良質なタンパク質やビタミンが多い食品を定期的に摂取するとが大切です。カフェインが入った飲料や酒、タバコは症状を悪化させることがあるので制限することが望ましいとされています。適度な運動は症状を改善します。また睡眠指導を行い、就寝前のリラックス行動や規則的な入眠時間を守ることも症状の改善に効果的です。

参考文献

  • N Engl J Med. 2007 Aug 16;357(7):639-47.
  • Nat Genet. 2008 Aug;40(8):946-8.
  • Nat Genet. 2007 Aug;39(8):1000-6.
  • J Med Genet. 2009 May;46(5):315-8.
  • PLoS Genet. 2011 Jul;7(7):e1002171.