運動時には体が必要とする酸素量が増加し、酸素を供給するために血液を全身の組織に送るため、心拍数は増加します。しかし、運動をしていない安静時でも心拍数が高い場合は、心疾患を含めた何らかの疾患が疑われます。この検査項目では、運動後の心拍数が回復する速度についての遺伝的傾向を見ています。
人間の正常脈拍は毎分60~100回程度とされており、120回以上であれば頻脈と呼ばれ、何らかの疾患が疑われますが、動物の心拍数は種類によってかなり大きな差があります。例えば、ヨーロッパヒメトガリネズミの心拍数は毎分1200回という報告があります。米ペンシルベニア大学のマーク・オヤマ教授によれば、動物の心拍数は、体の大きさと一定の相関関係があり、体が小さい方が心拍数が高い傾向にあるそうです。実際、先ほど心拍数が毎分1200回とご紹介したヨーロッパヒメトガリネズミは、体重が30グラムにも満たない小さな動物です。一方で、現存する動物の中で最大と言われているシロナガスクジラの潜水時の心拍数は毎分2回と言われています。