虹彩のパターン
虹彩とは目の瞳孔の周りにある色のついている部分です。日本人の大半は虹彩の色は黒っぽい濃いブラウン色をしていますが、外国人の方にはブルーやグリーンの虹彩を持つ人もいます。虹彩は瞳孔に近い小虹彩輪と白目側の大虹彩輪に分かれます。この検査項目では瞳孔を取り囲む小虹彩輪の濃さや大きさについての遺伝的傾向を見ています。
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- 虹彩の役割
明るくなったり暗くなったりすると目の中心の黒い部分(瞳孔)が大きくなったり小さくなったりしているように見えますが、実際には瞳孔ではなく、瞳孔の周りの虹彩が伸び縮みすることで黒目の大きさが変わっています。このように虹彩が伸び縮みすることで目に入る光の量を調整しており、カメラで例えるなら「絞り」の部分が虹彩に当たります。明るいところでは瞳孔を小さくして光の量を減らし、暗いところでは瞳孔を開いて光量を少しでも多くしようと調整します。
- 虹彩認証
虹彩の色やパターンは一人ひとり微妙に違いがあり、同じ虹彩のパターンを持つ人はいないとされています。そのため、この虹彩のパターンを認識する技術を用いて認証に活用する、といったことも可能です。この認証は虹彩認証と呼ばれ、指紋認証などと同じように生体認証として使用されています。メガネやコンタクトレンズをしていても認識力はほとんど落ちず、高精度のアルゴリズムがあれば誤認率は2000億分の1以上とも言われています。虹彩認証はアラブ首長国連邦の国境審査やイギリスの入出国手続きなどに使用されています。
参考文献
- Am J Hum Genet. 2011 Aug 12;89(2):334-43.