痛みは体への危害や損傷から身を守るという生体防御のために必要不可欠な感覚ですが、人によって感じ方は異なります。同じ種類の同じ強さの刺激でも人によって感じ方は違います。マッサージの時に軽くもんでいても痛いと感じる人もいますし、一方でどれだけ強く押しても痛くない人もいます。また、注射に対しての痛さの感じ方も同様で、注射をなんとも思わない人もいればすごく痛く感じる人もいます。この検査項目では、痛みの感じ方に関連する遺伝的傾向を見ています。
痛みを感じる境界点は人によって異なりますが、同じ人でも身体的、精神的なコンディションによって痛みの感じ方は異なると言われています。例えば、恐怖感や不安感、不眠や疲労感によって痛みが感じやすくなると言われています。逆に、睡眠や休息、人との触れあいや共感などは痛みを感じにくくさせる要因と言われています。男女においては、一般的に女性の方が痛みに強いと考えられています。しかし、実際は痛みに関する調査では、男女差に明らかな差は見られないと結論づける報告が多く存在します。一方、痛みを感じた後の行動に関しては男女差があるとも言われており、一般的に女性は早期の段階で人に相談したり、自己対処を行う傾向があり、一方で男性は、我慢して特にアクションを起こさない人が多いとする調査結果もあります。