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非小細胞肺がん

肺自体でがんが発生する原発性肺がんで、肺がんのうち80~85%は非小細胞肺がんです。発生部位によっては扁平上皮細胞がん、腺がん、大細胞がん、原発性肉腫、カルチノイド腫瘍、唾液腺がん、未分類がんなどに分けられます。主に男性に多く発生し、60〜80歳の高齢者に発生率が高いとされています。非小細胞がんは、早期に診断され手術的治療が実施されれば、治癒が期待できます。

症状

がん細胞で産生される物質により、食欲不振、発熱、ホルモン異常が発生します。局所的にがんが大きくなると、咳、喀血(かっけつ)、呼吸困難、胸痛などが発生します。また、がんが食道や反回神経を浸潤すると、かすれ声、嚥下困難、上大静脈症候群が発生し、脳に転移すると脳機能障害、頭痛、嘔吐などが発生します。 また、4つの塩基は「AとT」、「GとC」で対になる塩基対を形成し、二重らせん構造をしています。人間の全遺伝子は、約32億の塩基対から成ります。

原因

最も重要な発症の原因は、喫煙であり、喫煙量と喫煙期間に応じて発生するリスクが増加します。さらに、アスベスト、ヒ素、カドミウム、ニッケルのような重金属や放射線、大気汚染、PM2.5なども危険因子とされています。また、遺伝的な要素も危険因子とされており、非小細胞肺がん患者の30~40%で上皮成長因子受容体に突然変異が見られます。

診断

胸部の単純X線撮影とCT撮影、喀痰(かくたん)細胞検査、気管支内視鏡検査、穿刺(せんし)吸引細胞診などにより、がんの判定および進行度合いを判断します。がんが発見されると、TNM分類法により病期(ステージ)の判断をします。Tは原発腫瘍の大きさと浸潤の程度、Nは周囲のリンパ節に広がった程度を、Mは他の臓器への転移の有無を示します。これら3つの要素を組み合わせて、非小細胞肺がんの病期を1~4期に区分します。

治療

がんのステージによって治療方法が異なります。1~2期は局所治療を優先し、3期はリンパ節転移の様相に応じて手術、放射線、抗がん治療など様々な治療法の組み合わせを検討します。 4期は抗がん剤を用いた化学療法にて治療を行います。特に分子標的薬は、表皮成長因子受容体遺伝子の突然変異を有する非小細胞肺がん患者に非常に効果的です。

予防

非小細胞肺がんは、早期に診断がなされることで、より治療時の予後が良いため、低線量CT検査などによる、定期的な肺がん検診が大切です。また、必ず禁煙をし、規則正しい食生活をすることが重要です。、トマト、キャベツ、ブロッコリーなど新鮮な野菜や果物を十分に食べて栄養のバランスを保ち、体の抵抗力を養うことをお勧めします。

参考文献

  • Hum Mol Genet. 2010 Dec 15;19(24):4948-54.
  • Nat Genet. 2011 Jul 3;43(8):792-6.
  • PLoS Genet. 2013;9(1):e1003190.