男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症(AGA)は代表的な脱毛症であり、遺伝要因などの原因で男性ホルモンであるテストステロンが「毛の生え変わりサイクル」に影響を与える物質に変わることによって毛髪が抜ける現象です。前髪や頭頂部の毛髪が細くなるのが特徴で、横髪と後髪はほとんど抜けていない状態のまま、前頭部や頭頂部の頭皮がはっきりと見えるようになります。この検査項目では男性型脱毛症に関する遺伝的傾向を調べています。
関連コラム
- 脱毛症のメカニズム
髪の毛の成長には通常はおよそ2~6年の「ヘアサイクル」があります。大きく分けると、毛が成長する段階である「成長期」、毛の成長が止まり徐々に毛根が退化する「退行期」、毛穴の奥で成長を始めた新たな毛に押し出され古い髪の毛が抜け落ちる「休止期」があります。しかし、男性型脱毛症(AGA)が発症している場合は、毛が太く成長する成長期が極端に短縮されてしまうことで、抜け毛や薄毛が進行してしまいます。
- 脱毛症の遺伝率
25歳~36歳までの双子(一卵性双生児476組と二卵性双生児408組)を対象にした研究では、「男性型脱毛症」の遺伝率は81%とされています。(J Invest Dermatol. VOLUME 121, ISSUE 6, P1561-1564, DECEMBER 2003). しかし、遺伝要因以外にもストレスや食生活の乱れなどの環境要因も影響を与えると言われており、日々の健康管理も大切です。また、現代では男性型脱毛症(AGA)の治療を行う医療機関が増えてきました。気になる方は一度ご相談してみるのもよいかもしれません。
参考文献
- PLoS Genet. 2012 May;8(5):e1002746.
- Nat Genet. 2008 Nov;40(11):1279-81.
- Nat Genet. 2008 Nov;40(11):1282-4.
- PLoS Genet. 2017 Feb 14;13(2):e1006594.