chatGENE(チャットジーン)

HCVによる肝硬変

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した際に免疫反応が起こり、それにより肝臓に炎症が生じて障害を引き起こす疾患です。 世界的にC型肝炎ウイルス感染の有病率は3%未満の国が多く、日本では約1%とされています。C型肝炎ウイルスに感染して肝硬変に進行すると、肝細胞がんと肝硬変の合併症の発生リスクが増加します。肝硬変は、肝臓が損傷して再生能力や肝機能が低下して硬くなる疾患です。

症状

C型肝炎は状態に応じてさまざまな症状を示します。初期は無症状のこともありますが、全身衰弱、慢性疲労、食欲不振、消化不良、腹部不快感などの症状を呈することがあります。また、肝硬変がひどくなると黄疸や、下肢の浮腫、お腹に水が溜まる腹水などの症状が現れる場合や、食道静脈瘤が生じ、食道静脈瘤破裂による大量出血につながる可能性があります。

原因

血液媒介感染で伝播します。主な感染経路としては、C型肝炎ウイルスに汚染した血液または血液製剤の輸血や臓器移植、注射器の共同使用、安全性に欠ける注射手技や医療施術、汚染された器具を用いたタトゥーやピアス施術、感染者との性接触、感染した母親から新生児への垂直感染などがあります。

診断

健康診断などで受ける血液検査で肝機能障害があることが発覚する場合が多いとされています。その後の精密検査では、血液検査でAST、ALT 等の肝酵素の数値を確認することで肝機能障害の程度を調べるとと共に、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染しているかどうかをHCV抗体を測定し、確認します。もしHCV抗体が陽性であった場合は C型肝炎・肝硬変と診断されます。肝臓の状態や肝がんの合併を知るためには腹部超音波検査(腹部エコー検査)やコンピューター断層撮影(CT)、などの画像検査を行う場合もあります。

治療

積極的な抗ウイルス薬の治療により、肝硬変症の改善が期待できます。肝硬変の進行を防ぎ、深刻な状態に進行するのを防ぎます。肝障害が重症である場合は、肝障害のさらなる悪化を防ぐために、肝庇護薬を使用します。また食生活では禁酒が必要です。

予防

ウイルスからの感染経路を遮断することが最善の予防法です。C型肝炎ウイルスに感染した人の血液が付着する可能性のあるカミソリなどは別々に使用するようにします。注射針やピアス器具なども共同で使用しないようにし、性関係時にはコンドームを使用するようにします。特に注射薬物の乱用が最近C型肝炎の重要な危険因子として浮上しています。

参考文献

  • J Hepatol. 2013 May;58(5):875-82.