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ハンセン病

ハンセン病は、らい菌が皮膚、末梢神経系、胃の粘膜に感染して組織を変形させる慢性感染症です。日本では日常生活で感染することはほとんどありません。現在、ハンセン病は発生が稀な疾患であり、治療が可能で、早期に治療すると障害を予防することができます。性的な接触や妊娠を通じての感染はありません。

症状

ハンセン病は大きく分けて皮膚と神経に症状が見られます。皮膚症状は全身の皮膚に対称的な発疹や丘疹(きゅうしん)などの皮膚病変が広く現れ、侵襲位置によって鼻詰まり、角膜炎などを引き起こします。神経症状は末梢神経麻痺などの症状を起こします。また患者によっては病変は限局しますが、全身に症状が広がる方もいます。

原因

らい菌が原因の疾患で、感染経路はまだはっきりとはわかっていません。治療を受けていない患者との頻繁な接触により、鼻や口からの飛沫を介し感染するものと考えられていますが、ハンセン病の感染力は弱く、ほとんどの人は感染しません。

診断

ハンセン病は皮膚に現れる変化を確認し、末梢神経が侵襲されたときに現れる症状である過剰感覚、感覚消失、麻痺、筋肉萎縮の有無、両側末梢神経の肥大や圧痛の有無を触診を通じて診断します。また、皮膚病変がある場合は、組織検査を通じて原因菌(らい菌)を確認して確定診断することができます。

治療

ハンセン病は治療可能な病気であり、一般的な治療法として複数の種類の抗生物質を併用する複合療法を使用します。ハンセン病に有効な抗生物質としては、ジアフェニルスルホン、リファンピシン、クロファジミンなどがあり、治療は通常半年から数年程度続きます。

予防

ハンセン病はほとんど発症することはなく、また感染することもほぼありません。そのためハンセン病患者と接触した場合でも感染を過度に恐れる必要は全くありません。

参考文献

  • N Engl J Med. 2009 Dec 31;361(27):2609-18.
  • Nat Genet. 2015 Mar;47(3):267-71.
  • Nat Genet. 2011 Oct 23;43(12):1247-51.