症状
腫瘍が小さいときは症状がほとんどなく、腫瘍がある程度大きくなって、臓器を押し出す程度になって初めて症状が現れます。最も一般的な症状は血尿で患者の60%にみられる症状です。また、転移した部位によっては呼吸困難、咳、頭痛などの症状が現れ、高血圧、高カルシウム血症、肝機能異常などを起こすことがあります。
腎臓は腹部の後ろ側にあり、背骨をはさんで左右一対に位置する臓器です。体内環境の恒常性を維持し老廃物を排泄する役割があります。腎臓がんは発生する位置によって区別されますが、一般的に腎臓がんと言えば、腎盂(じんう)ではなく腎実質で発生する原発性悪性腫瘍である腎細胞がんを意味します。
腫瘍が小さいときは症状がほとんどなく、腫瘍がある程度大きくなって、臓器を押し出す程度になって初めて症状が現れます。最も一般的な症状は血尿で患者の60%にみられる症状です。また、転移した部位によっては呼吸困難、咳、頭痛などの症状が現れ、高血圧、高カルシウム血症、肝機能異常などを起こすことがあります。
喫煙や高血圧は腎臓がんの主なリスク要因です。特に喫煙は少なくとも30%、多くて2倍程度がん発生率を増加させるとされています。60~70代の老年層で主に発生し、長期間の血液透析患者ではがん発生のリスクが高まるとされています。また、染色体の異常により腎がんが発生することもあります。
血液検査、尿検査、超音波検査、X線撮影、CT撮影、MRI検査などの画像検査により、腎臓の腫瘍や異常を視覚化して判断を行います。腎臓病変を確認すると、がんの程度(ステージ)をIからIVまでの段階で判定します。腎がんの病期がIVまで進行している場合は、リンパ節または体の他の部位に転移している可能性を疑います。
治療は通常、がんを除去する手術から始まり、がんの進行の程度に応じて切除部位が決定されます。非手術的治療でがん細胞を凍結したり、高周波で加熱する治療があります。その他、分子標的薬治療や免疫システムを強化する免疫療法、放射線療法などが病状に応じて選択されます。
腎臓がんは特有の予防方法はありませんが、がん全般にも言えることとして、禁煙は腎がんの予防に有効であり、体重と血圧管理も重要です。高脂肪・高カロリー食品、揚げ物や焼き肉などの過剰摂取は腎臓がんの発生リスクを高めることもあるので、なるべく摂取を制限するよう心がけましょう。健康診断時に早期診断できるように定期的に腹部超音波検査を行うことが推奨されています。