ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)は、たんぱく質を分解する酵素で、肝臓、腎臓、膵臓などの細胞に含まれており、これらの組織に障害が起きたり、肝・胆道系に閉塞があると、血液中に流れ出てきます。また、アルコールに敏感に反応するため、肝障害を起こしていなくても普段からよくお酒を飲む人では数値が上昇します。この検査項目では、γ-GTP数値(肝酵素)に関する遺伝的傾向を見ています。
肝臓の数値と、摂取習慣が密接に関わっているとされているアルコール。アルコールの中でも、4大スピリッツ(ウォッカ、テキーラ、ラム、ジン)と呼ばれる蒸留酒のひとつである「ジン」は、薬用酒ととしてその歴史をスタートしたのをご存じでしょうか。ジンは、ベースとなるアルコールに、ジュニパーベリーをはじめとした香草・薬草類を加え、蒸留して造られるお酒です。ジュニパーベリーは古くから治療効果のある薬として用いられており、北アメリカの先住民族には様々な外傷や病気の治療薬として用いられ、またジンが誕生したヨーロッパでも細菌感染の治療薬として用いられていました。ヨーロッパでは、12世紀になると蒸留によって成分を抽出する方法が使われるようになり、この頃、編集されたハーブ療法に関する本には、潰したジュニパーベリーとブドウ酒を混ぜ合わせたものから、強壮剤を蒸留するレシピの記載がみられます。当時の蒸留酒は「aqua vitae(生命の水)」と呼ばれ、医者にもその効果が認められおり、14世紀の終わりまでにはジュニパーベリー入りのブドウ酒や蒸留酒は、医師の常備薬となっていきました。その後16世紀にジンの原型である「ジュネヴァ」が誕生します。ブドウの不作で価格が高騰した時期に、ライ麦、大麦麦芽を原料とした蒸留酒、コーン・ブランデーワインが注目されるようになり、それらを香り付けしたお酒の1種が「ジュネヴァ」でした。1689年には、オランダからイングランド国王に迎えられたウィリアム三世とともにイギリスに広まり、18世紀にはジンの飲用はさらに拡大し、ジン・クレイズ(狂気のジン時代)を迎えたのち、アメリカに渡り世界的なスピリッツへと成長していきました。