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高中性脂肪血症

異常脂質血症の一種で、血中中性脂肪濃度が200mg/dL以上の状態を指します。もし血中中性脂肪濃度が500mg/dL以上増加した場合は、慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能低下、妊娠などの二次的な原因を確認する必要があります。その際は、急性膵炎のリスクが増加するので注意が必要です。

症状

多くの場合症状の発現はありませんが、原発性高中性脂肪血症のいくつかの形態は特定の症状を引き起こす可能性があります。皮膚層の下に黄色の沈殿物が蓄積する黄色腫が現れたり、肝腫大、腎腫大、神経学的症状が発生します。中性脂肪レベルが1000mg/dL以上の場合、急性膵炎が発生する可能性があります。

原因

主に過食、肥満、糖尿病、過度のアルコール摂取が原因となります。その他、高中性脂肪血症を引き起こす可能性があるものとしては、腎不全、腎症候群、遺伝、リポ蛋白リパーゼ欠乏、リソソーム酸リパーゼ欠乏症、特定の薬物、甲状腺機能低下症、自己免疫疾患などがあります。

診断

診断は主に血液検査で行われ、正常な中性脂肪レベルは150mg/dL未満です。診断がなされた場合、通常追加の血液検査によって、高中性脂肪レベルが他の基礎疾患によって引き起こされていないか、またはそのような基礎原因が存在しないかどうかの確認を行います。

治療

高中性脂肪血症を改善するためには、健康的な体重への減量、運動、脂肪および果糖の摂取制限、藻類、ナッツ等からのオメガ-3脂肪酸の摂取などが有効とされています。数値が非常に高い場合は、膵炎のリスクにもつながるため、薬剤治療が考慮されます。ナイアシンとオメガ-3脂肪酸とスタチン系の薬剤が主に選択されます。スタチンは心血管リスクの低下が必要な中等度の高中性脂肪血症の場合に用いられます。

予防

炭水化物の摂取量を減らして禁煙、節酒することが、高中性脂肪血症の予防につながります。液状果糖や砂糖含有量の高い飲料、パンや餅、麺などの高炭水化物食品の摂取を減らすだけでも、中性脂肪の増加を予防し改善することが期待できます。特にサーモン、サバ、クルミなどに含まれるオメガ-3脂肪酸は、血中の不要な中性脂肪を下げるのに優れた効果があるので、適切に摂取することが大切です。

参考文献

  • Clin Genet. 2017 Mar;91(3):371-378.
  • Nat Genet. 2010 Aug;42(8):684-7.