ヒスチジンは食べ物から摂取する必要のある必須アミノ酸の一つであり、体内ではヒスタミンに変換されることによって、神経機能に作用すると言われていいます。神経機能に働きかけることで、脂肪の燃焼を促進する効果や、食欲を抑制する効果があるとされ、近年ダイエット効果が期待されています。他にも、脳神経保護や慢性関節炎を緩和する効果も報告されています。この検査項目ではヒスチジンの濃度についての遺伝的傾向を見ています。
ヒスチジンにはとてもユニークな特性があります。ヒスチジンは子供の発育に欠かすことのできないアミノ酸ですが、子供の体内では合成できません。ヒスチジンが不足してしまうと発育阻害のリスクがあるため、子供のうちは適切に食事で摂取する必要があります。しかし、大人になると体内で合成できるようになります。そういったヒスチジンの性質から、かつては、乳幼児にとっては必須アミノ酸ではあるが、大人にとっては非必須アミノ酸とされていました。しかし、大人でもヒスチジンが不足することにより、体内の窒素バランスが乱れ、皮膚疾患や神経系に異常をきたすという報告がなされるようになり、1985年から大人にとっても食品から摂取する必要のある必須アミノ酸として位置づけられるようになりました。そういった経緯により、ヒスチジンは「体内で合成できる唯一の必須アミノ酸」という珍しい二つ名を持つアミノ酸となっています。