海馬は脳の中で大脳辺縁系という部分にあり、新しい記憶に関わる領域です。タツノオトシゴのような形をしていることから海馬と言われています。この検査項目では、海馬容積の大きさに関する遺伝的傾向を見ています。
海馬は記憶に関わる部分ですが、記憶の中でも一時的な記憶(短期記憶)の保存機能を担っています。海馬は睡眠時間によって大きさが変わるということが、これまでの研究でわかっており、その大きさは海馬の働きに直結しています。大きければその分一度に多くの情報を留めることができますが、海馬の働きを高め、記憶量を多くするためには十分な睡眠をとることが大切です。眠りには、ノンレム睡眠(脳も体も休息している状態)とレム睡眠(脳は活動していて体が休息している状態)の2種類があり、寝ついた後にすぐ訪れるのがノンレム睡眠です。(レム睡眠/ノンレム睡眠については、検査項目、睡眠の質を参照ください)。最初の約90分間持続するノンレム睡眠が、睡眠全体のなかで最も深い眠りで、細胞の増殖や新陳代謝の促進、アンチエイジング効果などに影響するグロースホルモン(成長ホルモン)が分泌されます。そのため、最初の深いノンレム睡眠は、「黄金の90分」とも言われています。最初の90分間でいかにしっかりと深い睡眠を得るかが、質のよい睡眠の確保に直結していると行っても過言ではありません。