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頭頸部がん

頭頸部がんは、範囲としては脳と鎖骨の間で、かつ脳と眼球を除く部位に発生するがんです。発生部位に応じて喉頭がん、口腔がん、九咽頭がん、下咽頭がん、非咽頭がんなどに区分されます。頭と首の扁平上皮がんが広がると、大部分は首のリンパ節に広がり、時々唾液腺、副鼻腔、頭頸部の筋肉や神経でもがん腫が浸潤する可能性があります。

症状

頭頸部がんの症状には、口の潰瘍や出血、喉の痛みや潰瘍、継続する咽喉痛が、嚥下の困難、声の変化やかすれ声、呼吸困難、耳痛などがあります。他に副鼻腔が詰まって感染や出血、腫れが生じ、顔が腫れたり、無感覚、麻痺まで発生することもあります。

原因

患者の80%が喫煙者で、タバコを吸う人は、吸わない人に比べて頭頸部がんが発症する確率が約15倍高いというデータがあります。一般的に、喫煙や飲酒を伴うと、がんのリスクが4倍以上増加するとされています。さらに、ヒトパピローマウイルス(HPV)は頭頸部がんの発症リスクを高める可能性があります。その他の危険因子として、木材粉塵、アスベスト、合成繊維、ニッケル、ホルムアルデヒド、放射線、エプスタインバーウイルス感染などがあります。

診断

まず、内視鏡検査によって副鼻腔、喉頭、咽頭など深部の病変の形状や範囲などを評価し、組織検査で悪性腫瘍の病理結果を確認します。診断方法としては、病変の範囲と頚部リンパ節転移の有無を確認するために、CT撮影またはMRI検査で、神経、筋肉を含む軟組織浸潤範囲をより正確に評価し、陽電子放出断層撮影(PET-CT)で遠隔転移があるかどうかを確認して病気の経過を診断します。

治療

原発部位と組織病理の結果、周辺臓器との関係などを総合的に考慮して治療方法を選択することになります。がんのステージによって、手術による外科的切除、放射線治療、薬物療法を、単独または組み合わせて治療を行います。

予防

頭頸部に痛みや異物感、腫脹(しゅちょう)が感じられるときは、速やかに医療機関を受診し早期に診断を受けることが重要です。発症の主な原因であるタバコをやめて、受動喫煙を避け、過度の飲酒をしないことが推奨されます。放射線や化学物質にさらされないように注意したり、口内を清潔に保つことも重要とされています。

参考文献

  • PLoS Genet. 2011 Mar;7(3):e1001333.