髪質(直毛・ウェーブ・縮毛)
一般的に髪の毛がくせ毛になるかどうかには毛穴である毛包(もうほう)の形が影響を与えるとされています。毛包とは毛根を包んでる袋であり、直線的な毛包であればまっすぐに髪の毛が生えてくるので直毛になり、毛包がカーブしていると髪の毛もカーブして生えてきます。この検査項目では髪質に影響を与える、毛包の構成タンパク質に関連する遺伝的傾向を見ています。
関連コラム
- くせ毛のメカニズム
髪の毛は作り出された直後はまだ柔らかく、成長するにしたがって固くなっていきますが、毛包が曲がっていると、髪の毛が生まれて押し出される際に髪が曲がって生えてくることになります。ウェーブの場合は毛包がゆるくカーブしており、縮毛の場合は毛包が反転しています。また、くせ毛の人が湿気でさらにくせが強くなるのは、髪の毛の構造上の問題です。髪の表面上の「キューティクル」と髪の毛の芯に挟まれた「コルテックス」という繊維タンパク質が髪の毛の硬さや太さに影響を与えていますが、このコルテックスは「水分を通しやすいコルテックス」と「水分を通しにくいコルテックス」の2種類に分かれます。直毛の場合、「水分を通しにくいコルテックス」と「水分を通しやすいコルテックス」が均等に分布していますが、くせ毛の場合、分布に偏りがあり、湿気があると「水分を通しやすいコルテックス」が膨張し、曲がりやすくなります。
- 清少納言のコンプレックス
「春はあけぼの」で始まる日本最初の随筆文学「枕草子」を書いた清少納言は、かなりのくせ毛であったと本人が記述しており、“まっすぐな黒髪”が美しいとされた平安時代において、自身のくせ毛を嫌っていたとされています。
参考文献
- PLoS Genet. 2010 Jun 24;6(6):e1000993.
- Hum Genet. 2016 Nov;135(11):1279-1286.