症状
胃潰瘍の一般的な症状は上腹部痛です。胸骨とへその間(心窩部)が焼けるような、一定した痛みが生じます。制酸薬や胃酸を減らす薬を服用すると、一時的に好転することがありますが、食直後には痛みがひどくなることがあります。痛みは主に食後30分程度持続します。
胃潰瘍は、胃の内壁に発生する潰瘍です。胃や十二指腸を保護する粘液内膜が損傷し、過剰に分泌された胃酸に持続的に刺激されると炎症が発生します。治療せず放置すると内部出血などの深刻な合併症が発生します。重症化すると、胃壁に穴があく穿孔(せんこう)が発生する可能性があります。
胃潰瘍の一般的な症状は上腹部痛です。胸骨とへその間(心窩部)が焼けるような、一定した痛みが生じます。制酸薬や胃酸を減らす薬を服用すると、一時的に好転することがありますが、食直後には痛みがひどくなることがあります。痛みは主に食後30分程度持続します。
最も一般的な原因は、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)への感染です。免疫システムに問題がある場合、この細菌が過増殖し慢性的な炎症と胃潰瘍を引き起こします。また、非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)を乱用した場合、胃壁を刺激して胃潰瘍の発症リスクが高まるとされています。ロキソプロフェン、アスピリンなどの一般的な鎮痛薬が含まれているので注意が必要です。
胃内視鏡検査により、消化管の内部を確認し、組織検体を採取して診断を行います。胃内視鏡を使用して、粘液損傷、ヘリコバクターピロリの感染症、または悪性腫瘍の兆候を診断します。ピロリ菌診断は上記の組織検査以外にも血液検査や呼気検査によって診断されることもあります。
薬物治療では、胃酸を減らしたり胃壁をコーティングしたり、胃を保護することで治療をします。またはピロリ菌感染がある場合は抗生物質を内服することによって治療します。医薬品としては、胃酸を減らすプロトンポンプ阻害薬(PPI)、ヒスタミン受容体遮断薬、胃酸を中和する制酸剤、胃壁をコーティングして保護する細胞保護剤などが挙げられます。薬剤治療が中心とされていますが、重症化し穿孔が起きた場合は手術が必要になります。
できるだけ鎮痛剤の服用を減らすことが有効とされています。非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)と呼ばれる鎮痛剤(病院で処方されるものだけでなく、薬局で購入出来る市販薬も含む)や、アスピリンを服用すると胃や小腸の内壁を刺激したり、炎症を起こすことがあります。喫煙と飲酒も胃の粘液の内壁を刺激し、胃酸の量を増やすので、できるだけ減らすようにしましょう。