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胃がん

胃粘膜の腺細胞で発生する胃腺がんが、胃がんの大部分を占めています。他にもリンパ腫、間質性腫瘍、肉腫、神経内分泌がんなどがあります。女性より男性で2倍ほど多く発生し、50代以降によく発生します。日本では、全がんの中で胃がんの発生率が1位となり、リスクの高い疾患として知られています。

症状

早期胃がんの場合、無症状が約80%ですが、胸焼けなどを感じる場合があります。進行性胃がんの場合は、上腹部の不快感、膨満感、痛み、消化不良、食欲不振、体重減少、貧血などの症状が現れることがあります。また、胃がんが進行し、幽門部の詰まりによる嘔吐、出血に伴う吐血や黒色便、嚥下困難などの症状が現れることがあります。他にも、手で触ることが出来るほどの腫れが腹部にできることもあります。

原因

胃がんは多くの要因が複合的に作用して発生します。慢性萎縮性胃炎、腸上皮化生、離型性、胃切除術の既往、食生活、喫煙、飲酒、そして家族歴などと関連があるとされています。また、ピロリ菌に感染した場合、感染していない人に比べて胃がんにかかる確率が2~3倍高まると言われています。

診断

一般的に、最も正確な診断方法として、胃内視鏡検査を通じて病変を直接観察し、組織検査を施行してがん細胞を発見する方法があります。その他CT撮影や上部消化管撮影術などで、がんが周辺臓器を侵襲しているか、さらにはリンパ節など他の臓器に転移する可能性があるかなどを評価し、胃がんの進行度合いを病期(ステージ)を判定します。

治療

早期胃がんの中で小型で悪性度が低い場合は、内視鏡粘膜下層剥離術で治療することができます。進行性胃がんは手術でがんや周辺のリンパ節を除去する必要があります。術後、ステージ2やステージ3と判定された場合も、抗がん剤を用いた化学療法を通常6ヶ月~1年にわたって実施します。

予防

予防法としては、胃がんの危険因子であるピロリ菌への感染症を予防することと、発酵食品の摂取量を増やし、塩辛く刺激的な食品の摂取をなるべく制限することです。ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンなどの抗酸化栄養素を含むブロッコリー、カボチャ、ケール、ニンジン、ほうれん草、ナッツの摂取は胃がんの予防に役立つとされています。さらに、胃がんの早期発見のために定期的な胃内視鏡検査の実施が推奨されています。

参考文献

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  • 2022年国立がん研究センター