エネルギーの消費しやすさ
過剰なエネルギー摂取や、エネルギー消費不足は肥満の原因になります。この検査項目ではエネルギーの消費しやすさに関する遺伝的傾向を見ています。
関連コラム
- 太りやすいインディアンの話
アメリカのアリゾナ州に住む「ピマ・インディアン」という部族をご存じでしょうか?この部族の成人のなんと9割は高度肥満であり、35歳以上に限れば2人に1人が糖尿病と診断される状態にあるとされています。この部族の祖先はモンゴル人と考えられています。かつてはるばる海を渡りアメリカのアリゾナ平原までたどり着き、そこで狩猟と採集や原始的な農業を始めたと言われています。彼らは飢えをしのぐことができる”飢餓に強い遺伝子”を持っていたと考えられています。しかし、20世紀中頃から食習慣が変わり欧米式の食事を摂るようになり、その結果、飢餓に強い遺伝子が裏目に出て、現在の世界で最も糖尿病の罹患率が高い部族と言われるまでになってしまいました。本検査では、「ピマ・インディアン」を調査した結果、エネルギーの消費しやすさと関係があると判明した遺伝子マーカーを、一部検査箇所として用いています。
- 消費カロリーが高い運動
運動でどれくらいカロリーを消費できるのかは「メッツ」という運動強度を表す単位を使用すると計算することができます。
計算式 【身体活動量(メッツ×運動時間) × 体重(kg)×1.05】
つまり、「できるだけ長い時間運動できる、メッツの高い運動」を行うと効率よくエネルギーを消費することができます。国立健康・栄養研究所がまとめた身体活動のメッツ表で各運動のメッツを確認できます。
メッツについて
おすすめは「自転車に乗る:19.3-22.4km/時、レジャー、ほどほどの労力」で、腕立て伏せや腹筋運動と同じくメッツ8です。
参考文献
- PLoS One. 2018 Aug 2;13(8):e0201555.
- Diabetes. 2017 Aug;66(8):2284-2295.