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クローン病

クローン病は、口から肛門まで、消化器系の機関全体に起こりうる慢性炎症性腸疾患です。腸のすべての層に炎症が広がる可能性があります。主に大腸と小腸がつながる部位である回盲部に発症する場合が多く、次いで、大腸、回腸末端部、小腸で多く発生します。日本では欧米に比べ患者は10分の1程度とされていましたが、現在増加傾向にあるという報告があります。

症状

クローン病の症状はその病変部位と範囲によって様々です。比較的軽症であれば無症状ですが、症状が悪化すると腹痛と下痢が半数以上の患者で認められます。症状が進行すると発熱や貧血、体重減少などが認められます。さらに重篤な患者では腸穿孔(せんこう)が起こることもあります。消化管以外にも関節炎や肛門部病変なども認められます。

原因

クローン病の原因は未だ明らかになってはいません。何らかの遺伝的要因や感染症、食事内の特定の成分が原因と類推されています。タンパク質の過剰摂取や喫煙は発症リスクを高めるとされています。

診断

ほとんどのクローン病患者は、下痢、腹痛、または原因不明の体重減少の症状により医療機関を受診します。クローン病の検査方法としては、血液検査により炎症や感染を示す白血球値や、貧血に対する赤血球値を確認したり、他にも、便検査、上部内視鏡・大腸内視鏡、CT撮影スキャンなどの検査を通じて確定診断に至ります。

治療

クローン病の治療は、原因と症状の深刻度によって異なります。軽度であれば栄養療法・食事療法のみを行いますが、活動性のある病変がある場合は免疫抑制剤やステロイドの内服治療を行います。消化管穿孔などがある場合は外科的手術を行います。

予防

クローン病では高カロリー・高タンパクかつ低脂肪の食事が推奨されています。さらに、クローン病は炎症性免疫疾患であるため、禁煙は積極的に推奨されています。またアルコールや刺激物は症状を悪化させるため控えるのがよいとされています。

参考文献

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