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胆嚢炎

急性胆嚢炎とは、胆石や、腫瘍などによる狭窄(管や通路などが狭くなること)が発生し、血流や胆管を通じて腸内細菌が胆汁内で増殖しながら胆嚢に炎症を起こす疾患です。胆石が持続して胆嚢の壁を刺激すると、慢性胆嚢炎が発生する可能性がありますが、慢性胆嚢炎患者のほとんどは急性胆嚢炎の病歴がなく、無症状で検診などで偶然発見されます。

症状

右上腹部に限局する圧痛が発生し、部分的に腹膜刺激の徴候が現れます。約25%の患者で、胆嚢が大きくなり手で触れることができます。しばしば吐き気、嘔吐を伴った熱発が生じることがります。特徴的な症状としてマーフィー徴候がありますが、これは右上腹部の肋骨の下の境界部位を軽く押した状態で息を深く吸うと強い痛みがあり、深く息を吸うことができなくなる症状です。

原因

胆嚢炎の90%以上は胆石によって発生し、他にも外傷や、手術や感染症などと関係があります。胆石が胆嚢の入口を塞ぐと、胆嚢の壁に炎症が始まり、胆汁が停滞し、二次的に細菌に感染して炎症を起こします。原因となる細菌の中で最も多いのが大腸菌などの腸内細菌であり、その他にクレブシエラや緑膿菌などがあります。しかし急性胆嚢炎の50%は起因菌が明らかではありません。

診断

特に右上腹部の圧痛、発熱、白血球などの炎症反応の3つの兆候が現れた場合に急性胆嚢炎と診断されます。診断には血液検査や、腹部超音波、CT撮影などの画像検査が用いられます。胆嚢炎の場合は、血液検査で、白血球増加、肝・胆道系酵素高値と高ビリルビン血症が確認されます。 炎症が膵臓まで波及した場合は血中アミラーゼ濃度が上昇します。

治療

軽い症状の場合は飲み薬や点滴での抗生物質による治療で治りますが、重い症状になると入院して治療が必要になります。その場合には開腹手術によって胆嚢を切除することもあります。手術をしない場合でも、胆嚢の中の胆汁を抜く処置が必要です。おなかの表面から超音波(エコー)で胆嚢を確認し、局所麻酔によって、針を刺して胆汁を吸引することもあります。

予防

揚げ物などの油性食品は胆石の原因となるため過剰な摂取は避けましょう。加えて適切な体重を維持するための運動習慣を維持することが大切です。また慢性胆嚢炎の早期発見のために定期的な健康診断を受けることも重要です。

参考文献

  • Nat Genet. 2021 OCT ;53(10):1415-1424.