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セリアック病

セリアック病は、小麦などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンを摂取したときに,腸内のグルテンに対する感受性が増加して現れるアレルギー疾患であり、自己免疫疾患の一種です。生後2週~1年ほどにグルテン摂取を始めてから症状が現れますが、まれに成人になった後に初めて症状が現れる場合もあります。

症状

セリアック病の症状と程度は個人差があり、この病気を患っていても症状が非常に軽くて診断されない場合や、他の病気と誤って診断されることがあります。グルテンを含む食べ物を摂取すると、さまざまな腸の症状が引き起こされる可能性がありますが、食欲の低下、下痢、頻繁で臭いがひどいおなら、腹部膨満感などが現れることがあります。加えて吸収不良から骨粗しょう症を併発することもあります。

原因

セリアック病は自己免疫疾患であり、免疫システムが、グルテンを脅威として勘違いして攻撃します。この免疫システムは小腸の表面を損傷して栄養分を摂取するのを妨げ、最終的に消化器官から栄養分がうまく吸収出来なくなります。免疫系の異常の原因は明らかになっていませんが、遺伝的素因が原因と考えられています。

診断

セリアック病は自覚症状に基づき、異常かどうかを観察し、血清検査により特定の抗体を検査して診断を行います。また、セリアック病が疑われると、下部内視鏡検査を通じて消化器粘膜の組織検査を施行することもあります。またグルテンの摂取を中止し、消化器粘膜の改善があるかを確認することで診断ができます。

治療

セリアック病に対する治療法はありませんが、グルテンを含む食品を避ける食事療法は、症状をコントロールし合併症を予防するのに役立ちます。グルテンフリーの食事が自身にとってバランスの取れた食事であることを確認することが重要です。貧血や栄養不足が深刻な場合は,ビタミンやミネラルサプリメントを内服することがあります。

予防

セリアック病には明確な予防方法がありませんが、セリアック病の診断を受けた場合、厳格なグルテンフリーの食事を摂取することで、小腸のさらなる損傷を防ぎ、損傷を回復することにつながります。食品ラベルと食材を注意深く確認し、栄養士の助けなども借りながらグルテンフリーの食事を心がけることが大切です。

参考文献

  • Nat Genet. 2008 Apr;40(4):395-402.
  • Nat Genet. 2010 Apr;42(4):295-302.