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バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの生成と分泌が増加する状態を指し、甲状腺機能亢進(こうしん)症の一つとされています。若い女性に多く、男性より女性の方が3~5倍程度発症しやすいとされています。

症状

症状の時期・程度は個人差がありますが、様々な症状がみられます。例えば、甲状腺(首の前面、のどぼとけの下)の腫れ、脈が速くなる、体重が減る、指が震える、汗をかき暑がる、微熱、気分がイライラする、疲れやすい、目が前に出てくる、まぶたが腫れる、下痢、月経不順などが見られるとされています。

原因

ウィルスなどの外部からの侵入物が要因ではなく、自分で自分を攻撃してしまうことに起因する病気を「自己免疫疾患」といいます。バセドウ病も自己免疫疾患の一つとされており、甲状腺を活発に働かせる抗体が作られすぎるのが原因とされています。どのような理由でこの種の抗体が産生されるかは明らかになっていませんが、遺伝的要素を持った人が、ウイルス感染・ストレス・妊娠出産などをきっかけに発現するのではないかと考えられています。

診断

血液検査で甲状腺に関係するホルモン・抗体などの濃度を調べます。具体的には甲状腺ホルモンであるFT3、FT4の増加、甲状腺を刺激するTSHの低下、甲状腺ホルモンを増やさせるTRAbやTSAbの増加などを調べます。甲状腺ホルモンの原料であるヨウ素の取り込みを調べるシンチグラフィという画像検査や、甲状腺の様子を調べる超音波検査、目の後ろの状態を調べるMRI、眼科での検査などを行う場合もあります。

治療

主な治療として、飲み薬での治療、放射線を発するヨウ素を服用する方法、手術で甲状腺を摘出する方法、の3つがあります。目の症状(眼球突出、目の乾き、視力低下など)がある場合には、放射線治療や手術が選択されることがあります。喫煙は目の症状を悪化させるとされているため禁煙が勧められます。

予防

はっきりした予防法は分かっていません。親・兄弟・姉妹・祖父母にバセドウ病患者がいる人は、バセドウ病を発症しやすいと言われています。バセドウ病の症状を理解し、症状が疑われる場合には内科・内分泌内科などを受診することが大切です。

参考文献

  • J Hum Genet. 2011 Nov;56(11):772-8.
  • Nat Genet. 2011 Aug 14;43(9):897-901.