chatGENE(チャットジーン)

お酒の強さ(酒豪遺伝子)

この検査項目は、主にアセトアルデヒドから酢酸へ分解する働きに関わる遺伝子を調べています。 アルコールは約20%が胃で、残りの約80%が小腸で吸収されます。その後は肝臓で「アセトアルデヒド」という毒性物質に分解されます。さらに分解酵素によって、最終的には無害な酢酸に分解されます。アセトアルデヒドを分解する力が強い人ほど、お酒を飲んだ時の症状(顔が赤くなる・眠気・吐き気・動悸)が現れにくいと言われています。

関連コラム

アルコールは体内でまずアセトアルデヒドという物質に分解されますが、このアセトアルデヒドがいわゆる“酔い”(顔が赤くなる・眠気・吐き気・動悸)の原因となります。この有害物資であるアセトアルデヒドは、さらにALDH2という酵素によって分解されますが、お酒が強い人と弱い人の差は、このALDH2型の酵素の活性遺伝子の型によると言われています。遺伝的なALDH2の働き具合には大きく3パターンあり、正常活性遺伝子型(お酒に強い)、正常の16分の1の活性しかない遺伝子型(ある程度は飲める)、全く活性のない遺伝子型(ほとんど飲めない)です。ちなみに、日本人では44%がこのALDH2の活性がない遺伝子型を持っているとされています。一方で、ドイツ人・スウェーデン人など欧州の人では、ALDH2不活性型の遺伝子型を持っている人はほぼ0%です。アジア人で見てみると、韓国人で28%、フィリピン人で13%、タイ人で10%の人が、ALDH2不活性型の遺伝子型とされています。遺伝子レベルで見れば、お酒に対しての耐性もある程度数値化することができるのは、非常に興味深いですね。

参考文献

  • Alcohol Clin Exp Res. 2018 May;42(5):861-868.
  • Korean J Leg Med v.43(2) 1126533