麦芽といえば、ビールの原材料として知られており、乾燥させる温度の違いにより、パンやビスケットのような風味から、コーヒーのような香ばしい香りまで様々なにおいを生み出します。この検査項目では、麦芽のにおいの感じやすさに関する遺伝的傾向を見ています。
ビールの色合いは麦芽の種類によって左右されます。その変化は、品種の違いからではなく、熱入れの方法の違いによってもたらされます。大麦をわずかに発芽させた緑麦芽(りょくばくが)を熱風で乾燥させる「焙燥(ばいそう)」をおこなうとほんのり黄金色の淡色麦芽といわれ、おなじみの色のビールになります。ここから焙煎をおこなうと琥珀色に色づいた濃色ビール(濃色麦芽)もしくは黒ビール(黒麦芽)になります。そして味わいも変化します。濃色ビールは、おなじみの淡色ビールと比べ、ほんのり甘くて苦味のある味わいになります。色の違いや麦芽の加工のされ方にまで思いを巡らせてビールを飲むと、新たな味わいの発見があるかもしれません。